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少し詳しく


業務用掃除機、カーペット洗浄機、高圧/スチーム洗浄機、水質浄化剤などを選ぶにあたって参考になる(かもしれない)少しだけ詳しいお話

清掃機の騒音レベル【デシベル】


業務用の清掃機器に静音性能が求められるとき

うるさい掃除機の絵

家庭でも掃除機がけの音ってうるさいですよね。うちのペットたちも掃除機の音は大嫌いのようで、掃除機がけを始めると嫌な顔をして逃げていきます。

業務用掃除機や高圧洗浄機、スイーパーや床洗浄機など、どんな機械も作動させると運転音がします。特にエンジン式のマシンは音が大きな傾向にあります。

音が大きくても全く問題ない現場もあるでしょう。
しかし次のような場合、音が大きなマシンだとトラブルを招いたり、仕事をもらえなかったりすることがあります。


騒音レベル 【デシベル(db)】

カタログに『db』とか『db(A)』という単位で書かれている数値があります。これが騒音レベル(A特性)で、dB(デシベル)で表します。
(A)というのはA特性のことで、人間にもっとも聞こえやすい周波数帯(3000hz付近)の音に重きを置く補正を行ったもので、カタログなどに書いてある騒音レベルは特に断りがなければこの値です。

デシベルは、音の大きさを「相対的」に表したものです。 「相対的」というのは、基準値に比べて何倍に当たるかを表している数値という意味です。
何を基準値としているのかというと、人間がやっと聴き取れる小さな音(聴力限界値)です。これをを0db(基準値)として、問題の騒音はその何倍に当たるのか。これがデシベルで表す騒音レベルの考え方です。
たとえばジェットエンジンの音は100万倍の大きさ、地下鉄の電車内は10万倍の大きさになります。
ところがこれだと桁数が大きすぎるので、対数(数学が苦手な人はこの言葉にアレルギーを持つかもしれません)という考え方を使って人間が感覚的に分かりやすい数字に引きなおしています。

デシベルが10違うとどれくらい違うのか。これを感覚的につかんでいただくため、例を挙げます。

  • 騒音値の10dbの差は3倍の音の大きさの差に相当します。
  • 騒音値の20dbの差は10倍の音の大きさの差に相当します。
  • 騒音値の40dbの差は100倍の音の大きさの差に相当します。

Aという掃除機がBという掃除機より10db騒音値が高ければ、Aの音はBより3倍うるさい。細かいこと抜きにざっくり言ってしまえばそういうことです。20dbだと10倍違います。結構大きな差でしょう?

次の表は、騒音値がどの程度の音に相当するのかを表したものです。なお下表の音の感じ方は人によって個人差がありますのであくまでもひとつの参考と考えてください。

  
騒音値
(dB)
場  所
音の感じ方
120
飛行機のジェットエンジンの近く

聴覚に異常をきたすくらいうるさい
110
自動車のクラクション(前方2m)、リベット打ち 、杭打ち、ロックコンサート
100
電車が通るときのガード下
90
騒々しい工場の中、カラオケボックス室内、怒鳴り声 かなりうるさい
80
地下鉄の車内、交通量の多い道路
70
騒々しい事務所の中、騒々しい街頭 少しうるさい
60
静かな乗用車の中、普通の会話
50
静かな事務所、クーラー室外機、ロビー、待合室、レストラン
音はするが気にならないレベル
45
会議室、図書館、教室
静か
40
市内の深夜、静かな住宅の昼 、寝室、美術館、宿泊施設の客室
30
郊外の深夜、ささやき声
ものすごく静か
20

木の葉のふれあう音・置時計の秒針音(前方1m)

 

騒音レベルの測定

うるさい掃除機の絵騒音レベルの測定は音の反射のない部屋で専用の騒音計で計測します。
最近は騒音計のスマホアプリも出ています。


お手持ちのスマートフォンにこれらアプリをダウンロードして、お手持ちの機種の騒音レベルを比較することができます。簡易な測定なら十分使えると思います。

騒音レベルは距離が離れれば小さくなります。マシンからどれだけ離れて測定したかによって数値が変わります。たいていは製品カタログに測定時の距離などの条件が書いてありますが、書いていない場合もあります。この場合はメーカーに問い合わせをすれば教えてくれます。

騒音対策の裏技

騒音対策の裏技として、音のする掃除機本体を建屋の中に格納しておいて、そこから延長ホースを伸ばして、対象物の回収や清掃作業をするという方法があります。ただしあまり長くしすぎると圧力損失が生じ、所定の吸引力より弱くなります。

高圧洗浄機の場合も、本体を離れた場所に置いておき、高圧ホースを長く伸ばして洗浄作業を行うことで本体から出る騒音やボイラーの排気を回避するやり方があります。高圧ホースは数十メートル伸ばすことができます。

このような方法を希望される場合、お客様の現場条件にもっとも合ったプランをご提案させていただきますのでご相談ください。

静音タイプのマシンでお勧めは

業務用掃除機の騒音レベルはだいたい50dbから65dbの間です。一部、工業用の強力な吸引力を持つ機種は70db前後のものもあります。

ざっくり言って、掃除機で50dbというのはかなり静かです。60dbはまあ普通のレベル。ただ同じ騒音値でも音の「色」(周波数帯)が機種によって違うので、実際に聞いてみることができればそれがいちばんです。一般に『キーン』という高い音が含まれているとうるさく感じます。

今さらですが、高圧洗浄機やスイーパーで、エンジン式と電気(バッテリー)式ではバッテリー式が静かです。スイーパーでいちばん静かなのは無動力スイーパーです。


最後に当ショップで扱っている清掃機器の中で、静音性能の高い機種を紹介します。

種類
機種
騒音値
業務用掃除機
日立 CV-96HS 48dB-55dB
バックマンS2002 56dB以下
エンジン式高圧洗浄機
蔵王産業ジェットマンFCPS1013-3 61dB
蔵王産業ジェットマンFCPS1515-EX2 63dB
蔵王産業ジェットマンFCPS2016-EX2 64dB
バッテリースイーパー
シルバー400-2 50dB
シルバー600


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